Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

最近考えていること 2023年9月

最近考えていることシリーズ。

不自由な生き方のほうがむしろ幸せ

自由を追求する、というのが僕の人生のメインテーマのひとつなのだけど、最近気づいたのが不自由に生きる方が幸福度は高いという体感である。

例えば、僕は有給消化率がとても低い(すみません)。これは理由があって、自由だからとらないのである。今の会社はフレックスタイム制で、かなり就業時間に融通が利く。だからちょっと役所や銀行に行く用事がありまして、みたいなときに休みをとらずにそのまま行ってしまう。で、その分を夜や休日に短時間労働して埋め合わせている。

これはとても良いのだけど、とにかく有給を消化しない。有給消化をしないことによるデメリットは僕は感じていないのだけど、思うところがあってもうちょっと有給をちゃんと消化したほうがいいのではないかと思ってルールを決めて実践してみることにした。要は、月曜日が祝日なら金曜日に有給、火曜日が祝日なら月曜日に有給、みたいなルールである*1

今月からこのルールは施行されたのだけど、京都旅行ついでに帰省するという大成果を残した。休みをとらないといけないとなると、休みを使おうと思うのかもしれない。

ここで思ったのが、自由より不自由なほうがいいなということだ。思いっきり最初の文章に反することを言っているのは自覚している。自分で決めるというと聞こえはいいが、人間そうやすやすと決められない。自由すぎるとかえって決断に困るというのはおそらく多くの人が経験していることだ。世の中におすすめ家電ランキングトップ10みたいなのがなくならないのはそれが理由のひとつだと思う。

決断に困らないようにルール化しておくと決断も容易になるしストレスもかからない。これはいい。自由を求めていたはずなのに、不自由な方がむしろよいのである。

というわけで、もっと生活を不自由にしようと思ってまず出社を増やすことにした。ひとまず週1から。週3くらいまでは出社していいんじゃないかなと僕は思っていたりする。

それ以外にも、自分の生活にいろいろと制約を設けていくつもりである。

秩序を作り直す

マネージャーになったのだけど(書いたっけ、覚えていない)、マネージャーというのはいまある秩序をそのままワークさせるのが仕事であるという気がしている。

で、僕自身は秩序の中でうまく動くみたいなムーブは苦手だ。基本的に僕の行動は秩序を無視したものであることが多いし、意図的に秩序を無視したときのほうがいい成果が得られている感触さえある。人からどう見られるかではなく、自分がどう思うかという観点で。

いや、秩序がないところに秩序を作るのは相対的には簡単だ。大変だけど、後方互換性を考えなくていいのであまり人間の適応とかを考えなくて良い。

しかし、既存の秩序を壊したり作り直したりとなると、口で言うのは簡単だけどそう簡単にできることでもない。

みたいな話は下記の記事にも書いた。

blog.515hikaru.net

で、最近『リーダーシップの旅』という本を読んでいる。

秩序の中でうまく動いてもらうことをマネジメントというのであれば、秩序を壊したり作り直したりするのがリーダーシップなのだなとこの本を読みながら、そのように解釈した。

そして、秩序を作り直すというのは結構とんでもないことである。自分のことだけを考えても、技術のスペシャリストを目指す姿勢からエンジニアリングマネージャーになるという方向にシフトするのに5年くらいかかっている。個人がさまざまなインプットや経験を通じて年単位の時間をかけて適応していくのに、その痛みを組織とかいう単位に引き起こすというのは並大抵の覚悟でできることでもない。

が、必要なタイミングというのはある。

最近COTENラジオの影響で歴史にハマっているのだけど、「同じシステムがワークし続ける」ことは幻想なのだということを痛感する。ひとつの組織や国家が外圧や実態の変化に対応しきれなくなって、自己変革ができなかった組織や国家が衰退していく。

そのシステムがあることが問題なのではなく、そのシステムで変革を起こせないみたいなのが問題なのだと思う。

たとえば、資本主義なんかは明白に我々の暮らしを豊かにしたけど、今のままワークさせ続けたら環境問題とかに対応できなそうという兆候はすでにある。ここでこのシステムに変革をなんらかもたらせなければ、もしかすると地球上で人間が住めるエリアなんてなくなってしまうかもしれない。

知らんけど。

何が言いたいかと言うと、自己変革、そして変革が必要だなぁと常々思っている。そして僕は、あまり変革に関わることができないでいる。

*1:Rebuilld fmでNさんが言っていることの完全なる模倣である。オリジナリティはゼロ。