Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

ZE8000とショパンと戦争

最近ブログを投稿していないなと思ったけど、最後に投稿してからまだ10日くらいしか経っていなかった。いかに自分がブログを書くのが日常というか、習慣になっているのかをこういうときに思い知る。


ZE8000というイヤホンを昨年末に買った。

Finalがフラグシップの完全ワイヤレスイヤホンを出すというメールが来たので、買わないといけないなと思ったので買った。正直そんなに欲しくなかったんだけど、これは買わない選択肢はないので発売を知った瞬間に予約していた。

僕がFinalオーディオが好きっていうのは前にも書いたことがある。なお理屈はよく知らん。オーディオのことは詳しくならないと決めている。

blog.515hikaru.net

この記事は別にレビューでもなんでもない。

ところで、レビューとか感想が知りたい人はブログ読むよりYouTubeで検索したほうがいい。あんまり人の意見を知りたいことが僕にはないのでYouTubeで検索する機会は僕には少ないけど、たまにガジェットのレビューとかを見ると感心する。

なんの話?


このイヤホンを手に入れてから、クラシックを聴く機会が増えた。

ノイズキャンセリングを使って外でもポッドキャストや音楽を楽しめる、というのを狙ったのだけど結論として外ではあまり使っていない。家事や仕事中、さらにはブログの執筆中(つまり今)などに使っていることが多い。

というのも、外でそんなにちゃんと音楽を聞きたいことなんてほとんどないことがわかった(冷静に考えればそれはそうだ)。なので、外では今まで通り AirPods を使っている。逆に音楽か音楽以外に集中したいときはとてもいい。

このイヤホンは(体感的にはノイズキャンセリングの性能はそこまで高くないのだけど)イヤーピースの密着性のおかげで小さな音でも音がよく聞こえる。

最近はよくショパンを聞いている。ノクターンとか、革命のエチュードとか。

ショパン:ノクターン第2番作品9の2

ショパン:ノクターン第2番作品9の2

  • ウラディーミル・アシュケナージ
  • クラシック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

革命のエチュード

革命のエチュード

  • イディル・ビレット
  • クラシック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

別にショパンが好きというわけでもないのだけど、歯医者の定期検診に行くとそこでよくオルゴールのクラシックが流れていて、そのうちのひとつがノクターンなのだ。なんでノクターンなんだろうってその歯医者に行くたびに思う。ちなみに他に僕が覚えている曲はトルコ行進曲だ。

ところで、ショパンがなぜ革命のエチュードを作ったのかを音楽の授業で習ったことがある。中学生のときだったと思う。ショパンは身体が弱かったらしいのだが、当時は祖国(ポーランド)が戦争をしようとしていたらしくて、その戦争に自身が参加できない怒りがこの曲に反映されているとか。

戦争に参加できないことに憤りを感じるなんて意味がわからないなと中学生のときの僕は思った。当時の僕にとって戦争とは空爆や原爆投下であり、国民の命をないがしろにするものでしかなかった。

しかし、大人になってショパンが革命のエチュードを作った時期のヨーロッパを思い起こすと、ショパンがそう思うのはむしろ自然なように感じる。

フランス革命の余波がヨーロッパを席巻していた頃であり、民族というものが決定的な意味を持ち始める時期のことだ。そうした時代のうねりに呼応するように、この革命のエチュードが作られたのだと考えるととても聴いていて味わい深い。

ところで、最近は自分の戦争観を更新しようと第二次世界大戦について勉強している。その中でも、いちばんの自分にとって興味の中心でありながら、触れるのを避けていた日中戦争の本をいよいよ読み始めた。

読み始めるまで想像もしなかった世界がそこにはあった。正直、まだ全然気持ちの整理ができていない。

自分の祖父も戦争に行っていたらしい。もしかしたら、祖父も人を殺していたのかもしれないと初めてリアルに想像した。30年も生きてきて、今まで一度もリアルに想像さえしたことがなかったことに自分で驚いた。


この記事はなんなんだろうか。ZE8000の音が良いのでショパンを聞いていたら戦争について考えた記事になった。まぁ、たまにはそういう日もあるか。