Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

雑談の神話

ソフトウェアエンジニアをやっていて、いわゆるフルリモートという働き方をしている。

フルリモートの働き方でよく言われることに、雑談がないとか交流が希薄になるとかいうことがある。交流がないと仕事しにくいという意見がある。

そうかもしれない。が、それってフルリモート特有の課題だったっけ?と思う。

僕はオフィスで働いていた時期のほうがまだギリギリ長い。だから一緒に仕事をする社内の人はたしかにみんな顔見知りだったし、よく飲み会にも行った記憶は確かにある。でもその時も、全社員の顔と名前が一致しているのだとしても、交流がない人とは交流がなかった。不意な雑談から業務の生産性が上がったなんてことはついぞ経験がない。

雑談するって言ったって、ナントカって芸能人がかわいいとか、ナントカってガンダムが面白いとか、社内の噂話とか上司の愚痴とかそんなのばかりだ。全くイノベーションとも生産性とも一ミリも関係ない話しかない。僕は興味ないのでそういう雑談なら参加したくない。どうでもいい。

もちろん、どんな内容であれ雑談をすること自体を否定はしない。雑談のトピックを絞って生産性に関係のある話をするべきだとか言い出せば、それは言論統制だ。会社によっては言論統制を強いている会社もあるが、あまり建設的な施策だとは思わない。なんでも自由に話せるべきだし話してもいいと思う。ただその現場に僕が居る必要もない。

同時に、雑談を無条件に肯定する気にはさらさらない。雑談をして仲良くなるということが業務のプラスになると僕は思わない。仲良くなくても仕事はできる。実際、心理的安全性に仲の良さは別に関係ないのではなかったか。

お互いを知ることは大事だと思う。でも雑談という形態をとる必要も合理性もない。1on1 でインタビューをすればいいのではと思ってるし、実践したことがある。僕にとってはそれで十分だった。

どうせ同じ会社に働いている時点で利害関係者だ、適度な距離感と緊張感を持って接すべきでは。