Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

嫌いだって嘘をついた、好きだって嘘もついた

ぼーっと、過去のことを思い出すことが多い日だった。

久々に新幹線に乗り暇な時間が長かったせいか。自分が通っていた駅を通過し、自分が住んでいた街で久々の"日常"を過ごしたせいか。

もう会えなくなった人よりも美しい人はいないし、もう行けなくなった場所よりも美しい場所はない。

もう会えなくなった人のことを嫌いと言っていた時のことを思い出した。

久々の非日常に、普段の自分の心が荒んでいたことを自覚する。いくら色んな人と会えても、楽しい毎日のように見せかけることができても、どこか嘘っぽい。創られたもののようだ。インスタ映えはするかもしれないが、別にわたしの人生に彩りが与えられるわけではない。

じゃあ半年前までの日常はホンモノだったのかと問われると正直答えに窮する。ただ、今日久々に「帰ってきた」と思ったし、「また帰ろう」と思った。

まだ行ったことのない場所を、好きと言ったことを思い出した。

忘れていた夏がぶり返してきたくせに、夜には秋を覗かせる風も運ばれていた。夏の終わり、思い悩み、時計は止まり、わたしはずっと立ち止まっている。

今日のアルバム

なんてね、嘘だよ元気でいてね。

ハッピーエンド

ハッピーエンド