Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

凡人として生きる覚悟

自分は凡人だなと思っている。

というか、自分が凡人でしかないということを認めてからとても生きやすくなった。

僕には変わったところはあるかもしれない。人より秀でているところもあるかもしれない。そしてもちろん人より劣っている部分もある。

それでも、結局僕は普通の人だ。どこにでもいる人。教科書にも載らないどころか、この日本の1万人さえ僕のことを見たことも聞いたこともない。

それでいいのだと思う。

ていうか、それにしかなれないのだと思う。


天才になりたかったなと思う。

人の耳目を集めてみたかった。何万というフォロワーに、自分の言葉を届けてみたかった。誰かの心を動かしてみたかった。

そう思うけれど、まるで才能がない。信じられないくらい才能がない。

自分が欲しいものはまったく手に入らなかったが、ふつうに会社員として評価されている。働きやすい同僚と仕事し、自分の開発が明日の事業を目に見える形で変えている現場にいる。

会社員というのはリスクを取らない生き方だ。リスクを取らない生き方の中で、出る杭として打たれない程度の成果を出す才能ならあるのだと思う。

この才能に関して、叶わない夢を抱いてこのまま生きていけばいいのだと思う。


夢は叶わないから美しいのだ。

人の耳目を集めるのもそれはそれで大変だ。たんに発信をする才能だけではなくて、その周辺のあらゆるスキルが必要だ。

そうしたスキルを身につけようと努力をしたくない。であれば、人の耳目など集めない方がいいのだと思う。いや、集めようとしても集められないと思うけれど。

仮に夢が叶ったとして、僕は今の人生よりもきっと大変な人生を歩むことになるだろう。

だから、本当にこれでいいんだと思う。自分が楽に生きている感覚がある。これ以上のことはないと思う。


こうした幾度もの自問自答を経て、凡人として生きる覚悟が固まってきた。

野心もない。リスクも取らない。成功などとは程遠い人生だけれど、目の前にあるのがこの人生ならばそれを全力で生きていこうと思う。

これは負け惜しみだけど。

自分が天才じゃなくてよかった。