Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

世の初めから隠されていることをまだ読んでいない

この記事は積読アドベントカレンダーの4日目の記事です。僕はルネ・ジラールの本について書きます。

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積読

  • 欲望の現象学
  • 世の初めから隠されていること

購入したきっかけ

今年ピーター・ティールという投資家の伝記や、本人の著書 ZERO TO ONE、『欲望の見つけ方』などを読みました。その過程でピーター・ティールが影響を受けたという ルネ・ジラールという哲学者の存在を知りました。

ってなわけで、本人の著書を読んでみようということで積んでいます。

なぜ読んでないのか

シンプルに難しいです。

ジラール氏のミメーシス理論の骨格は、人間は他人を真似するという性質があり、欲望とは他人の真似をしたい(模倣したい)というところから始まるということ。そして、模倣は競争を生み、良いサイクルに乗っている間はいいがひとたび悪いサイクルにハマると破滅を招く、ということです。

この一文だけじゃなにもわからないと思いますが、わたしも簡潔に説明することはできないです。

ピーター・ティール氏はこの理論を学び、自分自身も模倣の欲望に取り憑かれて競争することを経験し、今はそれを応用して逆張りのスタンスをとっています。なので彼の行動は事実や実績、さらにいうとその結果までわかるので非常にわかりやすいです。

一方で、ミメーシス理論そのものはよくわかりません。ふわっとはわかる気がするのですが、こうして人に説明できるように言語化しようとするとその難しさに気づきます。

あと聖書の話やさまざまな海外文学の古典が例として挙げられることが多いのですが、それらの本をぼくは読んでいません*1。なので具体例が「そっすか」みたいにしか理解できず、本を深く読めません。

ということで本を読むのが後手になっています。新約聖書とかを読んでから読んだ方がいいのかなと思っていたりいなかったり。

読んだ副読本やコンテンツ

ルネ・ジラール氏の本人の本をぼくは読んでいません。しかし、それ以外の入門書的なものはいくつか読んだのでそのリストアップだけしてこの記事は終わります。

ルネ・ジラール

まず、ルネ・ジラール氏の人生と彼の打ち立てた理論の解説にはこの本を。

フランス人の方が書かれているのでところどころフランスの歴史のコンテキストを知らないとわかりづらいところがありますが、まとまっていて結構丁寧に解説されているように思います。

個人的にはあまり読みやすくはないと感じましたが。

欲望の見つけ方

ビジネスマンにはこちらのほうがおすすめ。ビジネスの話も出てくるし、イエスの話も出てくる

OffTopic

いつも僕が聴いているポッドキャスト OffTopic にはミメーシス理論の回もあります。ポッドキャスト聞くよという人はぜひ聴いてみてもらえれば、本を読まなくてもなんとなく概要がわかると思います。

open.spotify.com

終わりに

僕の記事はこれで終わりです。明日もよい積読の記事が読めるといいですね!

*1:こういうときに諸外国の文明に対する教養不足を強く感じます。西洋やロシア、中国、中東リテラシーを身につけたら、どんなにか世界が豊かになることだろうとたまに妄想します。