Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

つくりたいものしかつくれない、いいたいことしかいわない

お題とかリクエストとかいうのが苦手だ。受けようと思ったことがない。

まず、人に頼まれたものを書ける気がしない。技術記事でも、この日記でも、滅多に書かないけど小説でも。あんまり誰かから依頼されたものを書くという意識にならない。依頼されたこともほぼない。自分が考えたことを書いている。自分が着想したものだけを書いている。

お題とかリクエストの募集は、着想を外に求める行為だと思う。

別に否定しているわけではない。考えるきっかけが自分の外にあることはある。というかそれしかない。自己とは他者との関係性によって生じるものであってという理屈を捏ね繰り回すまでもなく、本当に自分の中にしか発想の根源がないことはありえない。


中と外とのギャップが思考のきっかけであり、中と外の組み合わせが創作物という結果になると思っている。

僕は思考のきっかけづくりを外部に委ねていない。というか委ねられない。僕は僕と外のギャップから生まれたものに関心があるのであって、特定の誰かとその誰かの外、あるいは僕とその誰かの間にあるものには別に興味はない。というか、そちらに目が向かない。

こじまさんにこういうことをやってほしい、といわれたら仕事だったらもちろんやる。それが役割だし。だけど例えば「資本主義についてどう思いますか?」みたいな質問を受けるのは考えにくいし、ましてその質問から自分がコンテンツを作っている姿はちょっと想像できない。

というようなことを FREEAGENDA というポッドキャストを聴きながら思っていた。

www.youtube.com

別に質問をされること自体は苦ではないというか、むしろ嬉しいと感じると思う。だけどプライベートな場に限る。オープンな場所で僕がどう思うのかという質問をされるのは好きじゃない。なんだか自分が丸裸にされているみたいな気分になる。

頼まれてもないのに勝手に自分の考えを表明しているやつが何を言っているんだと思われるかもしれない。でも自分で腕まくりをするのと人に腕まくりさせられるのは違うじゃん?このブログはあくまで自分が見せたいところだけ見せているのであって、服が引き剥がされるような発信を僕はしていないししたくない。質問というのはときにそういう暴力性をはらむと思う。


なにはともあれ、僕自身はこんな感じでいつもつくりたいものしかつくれないし、いいたいことしかいわない。

広告を入れると PV を稼ごうと考えてしまう気がするから広告を入れていない、ここはそんな不器用な個人ブログである。