Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

Kindle Paperwhite は本を読むための画面サイズ

Kindle Paperwhite を今年の初めに買った。結構使っている。

家にいるときは紙の本を読んでいることが多い。なぜならば、家にいるからである。重い本だろうが読むのに場所をとろうが、家ならいい。

逆にいうと、紙の本を家の外に持ち出すことはない。重いものを持ち運んだり、わざわざ大きいカバンをさげて出歩きたくないためだ。最近は PC もタブレットもあんまり外に持ち出さない*1。 Kindle Paperwhite と財布をカバンに入れて散歩したりカフェに行ったりする。


Kindle Paperwhite のいいところはサイズ感である。画面のサイズが文庫本とあまり変わらない。iPhone より大きい、iPad より小さい。

iPhone で電子書籍は読みづらい。ストレスなく読めるのは縦型スクロールマンガくらいだ。iPad も読みづらい。画面が大きすぎて、縦書きの本の目線の上下移動が大きすぎる。かといって横置きするとそれもまた読みづらいし、片手持ちができない。

ということで Kindle Paperwhite はよく使っている。本を読む、ということに対してストレスがない。電子書籍は読みづらいとずっと思っていたが、電子書籍の問題ではなくデバイスの問題だったらしい。


紙というデバイスにもいいところはある。とりあえず100ページ先の索引や脚注を読んで、またもといた場所に戻るみたいな行為はやっぱり紙のほうがやりやすい。電子書籍だと一方通行で読んでいくには向いているが、あっちいったりこっちいったりするタイプの本は電子書籍だと読みづらいだろう。

例えば辞書なんかは典型で、辞書という形で所有するのであれば紙の辞書を買った方がいいと思う。Kindle で買うくらいなら Google で検索したほうがよっぽどいい。タダだし。

一方で、この本が電子書籍向きなのか紙書籍向きなのか買わないとわからない。引用や脚注が多い本は紙の本のほうがいいが、引用や脚注をすっ飛ばすなら電子書籍で読んでもいい。小説も、真っ直ぐ読み進められる小説といったりきたりしないとよくわからない小説がある*2。読む人の知識量にもよるだろう。

買わないとわからないのに、買う時に電子で読むのか紙で読むのかの意思決定させられるのはあんまり合理的じゃない感じがする。結局電子で買ってから読めなくて紙で買い直した本とかもある。

まぁでもこれでいいのか。みみっちいこと言わずにお金で解決できることはお金で解決するのが一番簡単か、と思わなくない。


ともあれ、画面サイズという問題だけが自分の電子書籍導入を阻んでいたとは思わなかったので驚いている。言語化もしづらいひっかかりが、自分の行動を抑制したりするんだなって改めて思った。

*1:仕事するときくらいだ。

*2:この人の名前、なんて読むんだっけみたいな。