Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

老い

最近些細なことに老いを感じる。身体的には筋肉痛がなかなかひかないなぁとか、精神的にはとにかく感情の起伏が減ったなとか。まだ 30 歳にもなってないので年をとったなと感じるのには早すぎるのかもしれないけれども、過去と比べたら自分は年をとっているわけで何年か前を振り返った拍子に、あぁ自分は年をとっていたんだなと感じることが多い。

流行りの音楽を流行っているからという理由で聴いていたりするし(中高生の頃とかは絶対にできなかった)、稀に若い人(?)の言動を見て微笑ましく思ったりする(自分も同じようなことを思ったり言ったりしていたからだ)。なんでも自分でやりたいと思っていたけどもうそんな風には思ってないし、本当に人間って放っておくとどんどん角が取れて丸くなるんだなと思う。自分にもし子供ができたら微笑んでおくことにしようと思う。

だんだんプログラミングやテクノロジーに対してもドライになっている自分を感じる。今までは熱意を注ぐべきもの、情熱を傾けるもの、人生を使う価値のあるものだと思っていた。今はあまりそう思えない。仕事の道具というほど割り切れてもいないのだけど、かつてよりテクノロジーが社会にもたらす変化について単に楽観的で居られなくなったし。

かつて嫌っていたことを今は平然と受け入れている、そんなことを繰り返している。例えばどんなときも正しくあらねばならない、と思っていた自分がいなくなった(どんなときでも倫理的でなければならない、とまだ思っているけど)。そうやって失ったものの中にも、実はどこかに自分が守らないといけない信念みたいなものがあったんじゃないかと思わないではない。

年を重ねるって悪いことばかりでもないとは思う。だけど良いことばかりでもないな。

あの頃に戻りたいなんて全く思わないけれど、今の自分に納得している自分に納得できないでいる。