Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

ソフトウェアエンジニアをやめたい

いやいや期

自分を 30 年ちかくやっているのでさすがにもう慣れたもんだけど、僕は一度ハマったものをやめるのを繰り返して生きている。そしてまたその時期がきた。

ということで、ソフトウェアエンジニアやめたいなぁと思っている。この仕事をやりたいというか、こんな仕事をしたい、みたいなことがなくなってきた。会社を変わろうとかそういう話じゃなく、もう Web 開発に関わりたくないと感じている。

とはいってもお金は欲しいし、異業種転職なんてしたことないし、しばらくは続けるんだろうけど。だけどこれ以上インターネットと関わり続けてどうするよ、ろくなもんじゃないよという気持ち。今日はそんな気持ちをダラダラ書く。

なぜやめたいのか

飽きた

一言でいってしまえば、もう Web の技術に興味を失っている。

まずは単純に飽きた。もう 4 年以上プログラミングを仕事にしているしそろそろ飽きるでしょう。

ビッグテックの存在と業界の硬直化

次に、ビッグテックの存在だ。彼らの影響を受けないで仕事はできない。会社に入社すると、弊社の場合 Google アカウントが発行されて Google Workspace でメール・ドキュメント管理などをし、AWS で運用しているサービスを開発するのを GitHub (Microsoft の子会社) を使ってやる。もうビッグテックのうち 3 社出てきた。

そりゃ大きな企業が大きくなるためには十何年、二十何年、あるいはもっと多くの時間をかけているわけなので、そう簡単に変わらないのは当たり前だ。だけど、例えばあれだけもてはやされた Slack も結局 Salesforce に買われたし、業界の構造が変わることがいつの日か来るのか、永遠に来ないんじゃないかという気持ちになる。

ビッグテックの開発した OSS を使って開発を進めていたりして、俺は傀儡として仕事しているんだなぁ、いつまでこんなことやってるんだろうなとよく思う。そもそもプログラミングできなさすぎて傀儡にさえなれてないかもしれないけどさ。

テクノロジーが発展した社会の行く末

最後に言いたいのは、Web やその周辺のソフトウェアのテクノロジーが社会をよりよくしていると思えなくなっているということ。

この間、電車に乗ったんだけど電車の乗客がみんなスマートフォンみてる。液晶パネルをみてなんかしてる。もうね、ここまで全員がやってると気持ち悪いし、怖い。

スマートフォンが出る前に電車に乗った時に何をしていたかよく覚えてないし、スマートフォンにはあらゆる種類の娯楽が詰まっているからそうなる理由はわかるんだけど、こんな光景がみたくてテクノロジーが進歩したわけじゃないのになぁって思うんだよね。

今まではなんとなく、テクノロジーが発展した方が社会はよくなると思っていたし、実際におおむねそうなっていると思う。だけど、これからもテクノロジーの発展とともに社会がよくなると確信を持てないし楽観もできない。

2020 年があって、テクノロジーが躍進した一面はある。だけど同時に負の側面もいっぱい見せつけられて、僕はインターネットが嫌いになった。今まで価値を感じていたもの、信じていたものに価値を感じにくくなったし、信じられない。

もう、自分の人生の時間を使いたいと思えない。

これから

そうはいっても生きていかないといけないので、これからも Web 開発をしていくと思う。いやいややっても別に死にはしないし。だましだましやっていこうと思う。

ちなみに、僕自身テクノロジーの恩恵を受けて生きている自覚はある。最近だと液タブとクリスタを買って、僕はこれがあって始めて線が引けるようになったと感じた。僕はシャーペンと自分の腕だけでは線を引けないけど、液タブとクリスタがあれば線を引ける。テクノロジーのおかげだ。

だけどそれはそれとして Web 開発をして生きていきたいと思えない。自分が誰かの仕事を楽にしているのだと今までは信じていたけど、もう信じられない。

しばらくは抜け殻として生きていくんかな。