Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

無題

本当に悲しいことがあったのに、一滴の涙も出てこない。

いまがそうだ。

短いけれど長い夢をみていたような気がする。

毎日どこか輪郭がはっきりしていなくて、地に足がつかなくて。それでも毎日ひとつひとつの幸せを噛み締めて生きていこうと思って。

そう思ってた。昨日そして今朝もそう思い直した。


言い足りないことが山ほどある気がするし、もう何も言うことはない気もする。

誰かを恨むこともできないし、何かに当たることもできない。

絶望して、絶望して、何度も絶望して、それでもと上を向いた。

その結果がこれなら、僕の人生で十何年ぶりかの敗北だ。不戦敗じゃない。

それだけは悪くない。


悲しいことがあったのに、珍しく後悔していることは何もない。

悲しいと思っているのに、一滴の涙も出てこない。

書くことは山ほどあるような気もするし、もうこれ以上何も書くことはない気がする。

とりあえず今は、ただ静かに独りで過ごしたい。泣きもせず笑いもせず怒りもせず。

そう。進もう、君のいない道の上。また明日から、新しい日常が始まる。ただそれだけ。

それがあるだけ、僕の人生にはたっぷりの希望がある。

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