Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

2021-11-19

『白夜行』という小説がある。

昔、TBS だったかでドラマ化されていて原作を読んだ覚えがある。

まだ文字通りに子供だった 515 hikaru くんは、その小説のアンダーグラウンドな感じとか性行為の描写とかを楽しみながら読んでいた気がする。


なんでいきなりそんな話を始めたのかと言うと。『白夜行』っていうのは亮司と雪穂という「陽の当たらない場所にいる人たち」を「陽が当たる場所から見ている」人たちの話だよなって気づいた。今日、突然。

陽の当たる場所にいない、いられない人たちの行動は基本的には目に入らない。なぜならば表に出てくることはないから。でも裏の行動による歪みが表に現れる。そんな話だなって。

そして、陽の当たらない場所にいる人と陽の当たる場所にいる人が混じる時に起こることってのがあの結末。要するにそれは不可能だってわけなんだよね。陽の当たる人同士、あるいは陽の当たらない人同士じゃないと、世界は歪んで、何かが壊れてしまうしかないんだよ。

ってなことを考えてた。

僕は別に殺人とかしてないけど、それでもなんというか、あんまりもう表舞台にいたくないというか、人の目につくような行動をしないようにコソコソと生きている。つもり。

白夜行の世界と比べるとだいーぶ軽いけど、僕自身も陽の当たらない場所でこっそり生きて、こっそり死んでいきたいなって思っている。自分の行動の一切合切が人々の記憶やありとあらゆる記録から消えてくれるといいと思っている。写真もできることなら撮られたくないし、前にも書いたけど死ぬまでにはこのブログは削除するつもりだ。

だけどそんな自分が、もし陽の当たる場所にいる人と仲良くなったら、どうなっていくんだろう。

やっぱりどこか世界が歪んで、壊れてしまうんだろうか。何かが破綻してしまうんだろうか。


どうして、人生はいつも僕の思い通りにならないんだろう。僕がいやだと思うことを、なぜか僕が率先してやってのける。そんなことの繰り返し。

どうしてこんな生き方しかできないんだろう。自分はこうありたいな、と思っていることと真反対の方向に常に歩みを進めている。

こんなことばかり想いが巡る。

去年の今頃とか今年の春頃とかって、人間って変わるんだなって思っていた気がする。だけど今は、人ってあんまり変わんないなって結局思っている。