Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

なにもわからない

いままで価値を感じていたものに、急速に価値を感じられなくなっている。それは職場もそうだし、趣味もそうだ。このブログに書いていた日記たちもそうだ。いままで自分がやってきたことのいずれにも価値を感じられない。

夜は寝付けないし、体はだるい。なのに焦燥感だけは募って深夜までコードを書いていたりもする。別に今やる必要もないのにOGPの設定をしていたら26時になっていた、なんてこともあった。形にすることに、実現することにしか価値を感じられなくなっている。体験や思考に意味はなく、創造をしなければならないと誰かが言っている。誰が言っているのかはよくわからないが、一過性のものだろう。しかし、この一週間で急速にわたしを蝕んでいった。

「思っている」ことや「考えている」ことを発信することに意味がないわけではない、とは思う。しかしわたしが何を思おうが、何を考えていようが、それを文章という形で残そうが、何もしていないのと同じな気がしてならない。

  • コードを書け、実行をしろ
  • 人の計算を目で読んで済ませるな、自分で手を動かせ
  • 自分の思考を目に見える形にしろ、他人に見える場所に公開しろ

そうした強迫観念が渦巻いて、焦燥感だけでコードを書いたり本を読んだりしている。なにかを作らないといけない、と誰かに思わされている。しかし、ふいにこの営みにも別に意味はないように思われて急速にやる気を無くす。やる気はなくてもやることはできるから感情を殺して何かをやる。

そんな1週間だった。

おかげで数字上はこのブログよりもGitHubのほうが活発になった。やりたいことは全然できていないから、ただ活発になっただけでまだ形になっていやしないが。

自分が何もできていないことしかわからない。二週間前までは感じていた知らないことを知る悦びも、できなかったことができるようになる楽しさも、全く感じられない。いまわたしにあるのはただ「一生底辺技術者で終わるお前の人生」という強迫観念だけ。しかしなにをすれば自分が満足するのかもよくわからない。

とても苦しい。