さて、レンタルなり買うなりして DVD でみた映画をレビューする旧作映画レビューのコーナーです。*1
今日もやっていきます。
MAD MAX を見ているのは、敢えて旧作に触れてから MAD MAX 怒りのデス・ロードを改めて見直すことでどんな発見があるだろうかという実験です。ひょっとしたら一切発見がないかもしれませんが、それはそれで面白いので構いません。
雑感
今回あらすじはなし。古い映画*2ということもありあんまりネタバレがどうのこうのとか気にしないで色々書きます。
舞台
簡単に舞台設定を書いておくと、暴走族が跋扈するかなり治安が悪い世界線での話。この世界では暴走族が女を襲ったり街を占領したりやりたい放題。マックスはそんな暴走族たちを検挙するなど、かなり腕の立つ刑事で上司からは辞めないで欲しいと頼まれるほど。しかし彼はこの映画で起きる事件を契機に変わってしまう。
カーアクション
やはり初代とはいえどもマックスはあくまでもマックスで、異常に車の運転がうまい。腕が立つ刑事という役柄ですが、「バッジがなければ奴らと変わらない」というのは伊達ではない。セリフであれこれ語るよりも車で一発事故起こしたほうが伝わるのは最初からだったみたいで、マックス登場以前からかなりど派手なカーアクションが展開されます。車がぶっ飛ぶは燃えるわぶつかるわでもうてんやわんや。挙句のはてにはバイクに乗っている人間を川に叩き落とします。最高ですね。
Why did he become "mad"?
今回の マックス は最初良いお父さんであり、わりと人格者なので全く "mad" な感じがしません。しかし、ふたつのことを契機に彼は文字通り復讐に燃える "狂人"になります。
- 部下の刑事を殺されたこと。
- 妻と息子をバイクで轢き、妻を重体に息子を死に至らしめたこと。
特に後者が彼を "MAD MAX" に変えてしまいます。あまり彼なりに復讐するかしまいかと葛藤が描かれると言うよりも、復讐を礼賛するかのような、いわゆる勧善懲悪の映画です。*3最終的に、妻が一命を取り留めたかどうかさえこの映画の中では描写されません。この映画はあくまでも狂人マックスの復讐がメインで、彼の "正義" を疑わせる描写はありません。最近の作品なら「面白くないな」という気持ちになりますが、まぁ古いので。
そして最後のシーン、部下の刑事を殺した男を見つけたマックス、恐ろしい、とても恐ろしい。しかしとてもゾクゾクする。そんなエンディングでした。
終わりに
爽快感は、まぁなにせ今は2016年だし「怒りのデス・ロード」を知っているので低いですが、原点回帰という意味で十分楽しめました。もともとマッドマックスの世界を知らない人は見てみると良いのではないでしょうか、と平凡にシメます。