「裏窓」 という映画をみた.
まずなぜこれをレンタルしたのかが全く思い出せない. タイトルに惹かれたような気がする. 何はともあれ今回はささっと感想を述べたほうが話が早いと思うのでそうしようと思う.
あらすじ
足を骨折してしまい, 7 週間ギブスと車いす生活を余儀なくされたカメラマンのジェフ. そんな中でのささやかな楽しみは裏庭で人々の生活模様を眺めることであった. そんな退屈な生活も残り 1 週間に迫ったとき, 彼はあるセールスマンの怪しい挙動を目にし, また彼の奥さんの姿が見えなくなる. ジェフは様々な状況証拠から, 彼は殺人を犯したのではと睨むが…
舞台かよ
舞台かよ, というよりは舞台はたったひとつ, ジェフの部屋である. ここから一歩も外に出ない. ジェフが見える範囲しか映画内では描写されない. これは非常に大きな制限であるが, この映画裏窓の演出の本質である. これが故に緊張感を高めたりしている側面がある. たとえば来客はいつも誰か分からない(想定した人と違う人が来たりする)のでサスペンスがある.
1 つの舞台しかないので間が持ちにくくなりそうなものだが, それも暗転などの本当に舞台演劇の手法で間をとっていたりする. そのへんがすごくうまくできているのでびっくりしてしまった.
"知りたい"
他人の生活を無責任に覗くのは面白いと感じる人は少なくないのだろう*1. この主人公ジェフも最初はその好奇心から始めたのだと思う. しかし, 本来知らなくていいことも知ってしまう危険性があり, やはり褒められたことでもないように思う. それを示唆するシーンや, あるいは主人公を非難するシーンもある. そのうえ, この映画では面識もない男を殺人犯と疑ってかかるわけだから, おそらく現実世界であったら許されないだろう.
しかし, 知りたいという欲求を直接的に描いたこの映画は, ある意味でふつうの人をきちんと表現したのかもしれない.
総評
けっこうハラハラするシーンがある. 怖くはないが, ハラハラする. かるーく日常の中の非日常を楽しめるのでよい. タイトルやケースはなんか重厚そうだが, 中身は結構ライトなので普通に楽しめると思う.
だいたい 1,000 文字. 僕はいつもこれくらいの記事を書くことを目標にしているので, 次の映画の感想もこれくらいにできたらいいなと思う.
*1:だから朝の芸能情報なんかも永遠に廃れないのだろう.