Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

龍が如く7をクリアした

ちらほらゲームしているとか書いていたけど、久々にゲームをクリアした。タイトルは龍が如く7 光と闇の行方。

本当に面白かったですね。僕は龍が如く 1, 2, 3, 4, 0, 6 の順にプレイして(5 はやってない)、どれも基本的には大好きなんですが、7 は久々に龍が如く 1 を初めてプレイしたときのような気持ちになりました。

龍が如く 7 は色々なところで書かれていると思いますが、主人公が 6 までと変わり、バトルシステムも変わり、正直やる前は別のゲームになってしまっているのではないかと警戒気味でした。というか、それが理由で発売しても長いことやっていなかった。でもジャッジアイズの続編(ロストジャッジメント)が出るとのことと、そこの舞台に異人町という龍が如く 7 の舞台も出てくるということで、予習がてらやってみるかと。

そんなに気乗りせずに始めたんですが、完全に裏切られてハマってしまいました。確かに主人公はかっこよくないし、バトルシステムも違うけれど、これはちゃんと龍が如くのナンバリングタイトルでした。

春日一番の奇妙な出生、異人町の秘密が解きほぐされていく過程や、荒川真澄の真意が明かされた瞬間など、ストーリーもずっと目が離せず、しかもその過程でなぜかかっこよくないはずの主人公がカッコよく見えてくる。そんな不思議な体験をしました。

本当にとても良かったです。

新しい主人公と、新しい龍が如く

龍が如くの前の主人公だった桐生一馬というキャラはどうしてもひとりだったんですよね。1 の始まりは 1995 年に「堂島の龍」がわざわざ借金の取り立てに出張るというシーンから始まるわけですが、そのときから既に尊敬される存在で、でも同時に最初から最後まで孤独なんですよ。それがカッコイイといえばカッコイイ。

一方でこの春日一番って新主人公はとにかく最初から最後までカッコ悪いんだけど、人を巻き込んだり、引きつけたりする力があって。1人じゃなくて、仲間と戦う主人公なんですよね。バトルシステムもそれを表現できるようになってる。文字通りどん底まで落ちて、ホームレス生活を始めることから龍が如く 7 は始まるんだけど、仲間と一緒に這い上がっていく。

それがまるで、消えた 100 億円事件に巻き込まれる桐生一馬の姿と重なるようで。

新しい主人公、新しいバトルシステム、そしてさらに新しい街が舞台になったはずなのに、最初から最後までずっと龍が如くで、正直いい意味で裏切られた作品でした。失礼ながら、キャラデザ見た時にはこんなにも龍が如くの看板に恥じない主人公だと思ってなかった。

新しいバトル

最初は正直慣れなかったけれど、仲間が増えてくると面白くなっていった。4 章以降かな。

タイミングよくボタンを押す要素(極技とか)はこれまでの龍が如くにもあったし、コマンドバトルでありながら、リアルタイムに戦況が変化するのでそれはそれでやりがいがあった。

ただどうしてもレベルを上げるみたいな作業が必要でそれがちょっと面倒だったかな。いかにもレベル上げ用ですというマップを用意してくれてあるのでまだマシなんだけど、12 章以降はどのボスも強いのでレベル上げをしてから挑戦、というのを何度も繰り返した。

後半は全体攻撃が強すぎて雑魚戦は MP と引き換えに時間を買うみたいな感じになりがちだった。ナンバの火炎放射とか、春日一番のサテライトレーザーとか。どうしても(レベル差があると勝てちゃうので)バトルはマンネリ化しちゃいますね。そこは小さな不満かも。

ストーリー

龍が如くシリーズは基本的には「今の社会を映す」ということにこだわっていると思っている。それが今回ストーリーにも色濃く出ていたと思う。

ブリーチジャパンとかいう団体が出てくるのだけど、それが物語の最後まで絡んでくる。で、この団体はクセしかないのだけど、政治や法律の話をいっぱいしてくる。こんなゲームだったっけ?と思ったけど違った。そういう時代なんだった。特に異人町という町自体が政治の要所だったり、いわゆる裏社会とか言われる人たちとの関係性が即座に問題視されたりする時代を反映した物語になっていて、これもすごく個人的には加点ポイントでした。

ぶっちゃけ、政治関係の内容はめちゃくちゃなんだけど*1、まぁゲームプレイしている人には政治詳しくない人も多いだろうし、演出なのかなとだいぶ割り引いた。リアルにすると時間かかりすぎちゃうし。

冒頭にも書いたけど、異人町の秘密が解きほぐされていく過程は圧巻で、そこで一番ストーリーに引き込まれたといっても過言ではなかったです。めちゃくちゃ楽しかった。

そのほか思ったこと

  • 途中人が死にすぎて「これ大丈夫か?」と思った
    • よく考えると人が死にまくるのは龍が如く 1 から変わってない
  • ハローワークで転職ができるの面白いけど正直キャラ固有ジョブで十分だったな、という感想
    • えりちゃんだけアイドルにして回復役にしたけどそれ以外は変えなくてよかった感
  • 会社経営、これも後半マンネリになるけど結構面白かった
  • 浜子さんがイケてるバアさんすぎて良い
  • 足立さん......かっこいいなぁ

総評

個人的には、龍が如く 1 を除くと*2、どの龍が如くよりも好きかもしれない。

とにかく不満らしい不満も思い付かず、クリアするまでどっぷりと楽しめた。本当に面白かったし、久々に良いゲーム体験ができたと思う。でも龍が如く 8 出すとしてどんなんなってんだろうな。

もう発表されているものだと、今度はジャッジアイズの続編のロストジャッジメントが待っているので、それもとても楽しみにしている。

judgment.sega.com

*1:ニュースで国政に関係している人がおおっぴらに極道の話しないでしょ......とか

*2:好き嫌いとかじゃ語れなくて、なんか殿堂入りしてしまっている感じなので。