ボランティア
怠惰のせいで最近協力できていないが少し前まであるプロジェクトに参加していた。下記のサイトの制作の手伝いをするプロジェクトである。
プロジェクトの GitHub のリポジトリはこちら。個人的にはそれが良いとは思っていないけれども、現在は事実上 Slack に参加していることも開発の前提になっている1。
シェルスクリプトで Slack bot を作っているようなプロジェクトだ。フロントは Vue.js を使っているらしい(正直全くタッチしていない)。あと、最近機械学習を導入したようだ。
どんなことをしているか
少し経緯を書くことにする。まず、わたしが制作に協力したサイトというのは各種自治体の、新型コロナウイルスの影響で資金繰りが困難になった人のための支援制度をリストアップするためのプロジェクトである。都道府県や市町村が住民のために支援制度を用意している場合があるが、広報がうまくいっておらず住民も知らない場合がある。そうした状況を打破すべく立ち上がったプロジェクトである。
もともと特定のキーワードをもとにして grep
をして、数千件の URL がヒットしていたのでそれを人力で分類していた。しかし実はそのフィルタリングは間違っていて、実際は 20,000 件のデータが対象だった(のちに 40,000 件にさらに増えたけど詳しいことはしらない)。しかし、既に数千件は人間の手によりアノテーションされているため、機械学習を使って確度の低いものは自動でふるい落とし、現在は機械学習でふるい落とされなかったものについてさらに人間の手でフィルタリングをしている。
現在求めているボランティアは下記の 4 つのいずれかの職能を持つ人である。
- 分類に協力してくれる方(専門知識不要)
- シェルスクリプトを書いて HTML 生成/フィルタリングのアルゴリズム改善などを実施してくれる人
- Vue.js を書いてサイトの UI/UX を向上させてくれる人
- Python などを書いて機械学習を実践してくれる人、あるいは機械学習の知識がある人
どれかに該当していて、もし興味があれば参加してほしい。OSS として開発をしており、WTFPL として公開されている。
参加した感想
なぜこのプロジェクトに加担しているのか、正直自分でもよくわからない。ただひとつ言えることは、自分はシェルスクリプトと Makefile について、すごく詳しいとまでは言わないが、そのへんを歩いているプログラマ程度には知っていて、かつ自分もこのコロナ禍に対して何かをしたいと思っているときに見つけたプロジェクトだった。だからもしこれが Ruby on Rails だとか、始めから Vue.js や Nuxt.js だとかに寄せていたら自分はむしろ参加しなかったと思う。稀有な経験ができたので第一線でリードしている @yuiseki さんにお礼を言いたい。
また、ぜひこれを機会に Slack だけでも参加してみて欲しい。困っている人、自分たちにできることで何かアクションを起こせないかと努力している人たちの一端が垣間見える。それは、大げさに言えばこの日本の希望のようなものだと思う。
終わりに
ガラにもなく真面目な文章を書いてしまった。今週末から僕も仕事に復帰するので、たぶんあまり参加できなくなると思う。
だけど、1 行でも自分がこの禍についてなにかアクションを起こせたことは、他の誰でもなく僕にとっての歓びだったと思う。自分しか救えてないけれど、もしその 1 行が、誰かを救えるのなら、これ以上の歓びはない。