「レ・ミゼラブル」 という映画を観た. 本を燃やされる SF 世界, ロシア貴族の社交界の不祥事, そして今度はフランス革命である.
レ・ミゼラブルの舞台は 19 世紀フランス. フランス革命がひとつのテーマになっていて, ジャン・バルジャンという男の一生を描いたミュージカルの映画化である. なお, この映画は小説『レ・ミゼラブル』(Les Misérables) の映画化ではなく, ミュージカルの映画化であり, 細部は小説と異なるそうだ. (Wikipedia 情報であることに一応注意しておく) 今回は私は小説を読んでもいないし, 舞台のミュージカルを鑑賞したこともないことを付記しておく.
どうでもいいが日本語版 DVD が異常に安い. (Amazon リンク参照) あまり売れなかったのだろうか, 生産しすぎたのだろうか…
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あらすじというか事の始め
飢えた妹にパンを与えようと, 主人公ジャン・バルジャン (ヒュー・ジャックマン) は盗みを働き, 19 年間の勾留されていた. その間に人間への不信感を募らせてしまったジャン・バルジャンは, 仮釈放中に自らを救ってもらった司教の家から銀食器などの盗みを働いてしまう. 憲兵に捕まったジャン・バルジャンであったが, 司教は彼を許し, 更には加えて銀の燭台を与えた. ジャン・バルジャンは司教の行動に感激し, 素性を隠して全く違う人生を歩み始める. 幾年かののち, 彼は富と名声を得て, 市長として生活をしていた. あるとき, 彼の経営する工場の従業員 (ファンティーヌ (アン・ハサウェイ) ) を (彼自身は意図していなかったことだが) 工場から追放し, 娼婦へと身を堕とすきっかけをつくってしまった. 後にファンティーヌに会い, そのことを知らされたジャンバルジャンは, 彼女に娘, コゼット (アマンダ・サイフリッド(幼少期:イザベル・アレン)) を頼むと託される. 一方そんな折, 人違いでジャン・バルジャンが誤認逮捕される. ただ一人真実を知る市長は, 冤罪にはさせまいと自らがジャンバルジャンだと名乗り出る. ジャン・バルジャンは刑事ジャベール (ラッセル・クロウ) に追われながらも, ファンティーヌとの約束を果たし, コゼットを守るためにまた別の人生を歩み始めるのだった…
感想
まず, ミュージカルというものを初めて鑑賞したので何をどう評価したものかがわからない. たとえば, 革命に向かう若者を鼓舞するために歌うシーンは確かに感動したし, そういうのはいいと思うのだが, 冒頭の司教の優しさに触れ自らの行いを反省するジャン・バルジャンの歌はどう聞けばよかったのだろうか. あるいは娼婦に身を堕としたファンティーヌの嘆きの歌をどう聴けばよかったのだろうか. そんなことを考えながら観ていたのでそもそもあまり集中できなかったのかもしれない. 単純に面白いか面白くないかで言えば, 面白かった. ただ今回はこれが特別いいというのが特になかったので正直記事にしにくさがある.
気になったところ
フランス革命とジャン・バルジャンの人生との結びつきがよくわからなかった. 原作を読んでいないのと背景知識の不足が原因な気もするが, この作品にとってフランス革命が必要な理由がわからない. しいて言うならコゼットの恋した相手は革命のために戦った兵隊だったわけだけど, そのへんを気にしないのがミュージカルのノリってわけですか? そうなんですか?
結局
深く考えないで楽しむ映画だったのではっていう結論に至りました. どうも僕が考えすぎだったようですはい. 面白い! って手放しで拍手できる人におすすめです.