Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

オフラインの購買体験に求めているもの

パンデミックもあってオフラインで買い物をする機会というものが激減した。一方で、いまだにオフラインじゃないと買えないものが僕にはある。

例えば衣服、特に靴だ。ジャージとかインナーとか、あまり見た目を気にしないものはオンラインで買うこともできるが、シャツだとかズボンは無理だ。シャツはやっぱり触ってから買いたいし、ズボンは履いてから買うかを決めたい。靴はメーカーや靴の種類によって買うべきサイズが変わったりするのでもっと難しい。履かないと選べない。

と、もっともらしい理由をつけているのだけれど、とはいえわざわざ実店舗まで買いに行くのはそれだけが理由ではないと思う。どうしても必要ならオンラインでも買うわけだし、わざわざオフラインで買うのにはオフラインに求めているものがある。

ということで、自分がオフラインでの買い物で求めている要素を書いてみた。

選択肢の有限性

とにかく意思決定をするのは大変だ。意思決定をするのが大変だということに大人になればなるほどわかってくる。買い物というのは意思決定の連続だ。自宅でやろうが店舗に行こうがそれは変わらない。買い物をすると人間は疲れるのだ。

オンラインの良いところは大量の選択肢から自分にあったオプションを選べることだが、それはデメリットにもなる。要は選択肢が多すぎ、意思決定のコストが跳ね上がってしまう。

一方でオフラインでは選択肢に一定の有限性がある。そもそも目の前にあるものは以外は買えない。目の前にあっても在庫がないものは買えないなど。選択肢が限られているからこそ意思決定がスムーズに行えることもある。「今日欲しいからこれでいいや」ができるのだ。

商品の先行体験

自分が購入を検討しているものが目の前にあって、触れて、使えるというのはやっぱり購買意欲がそそられる。

特に服はネットで見ていても何もイメージがわかない。モデルの人はそもそも東洋人じゃなかったりするし、日本人がモデルでも自分とは顔も体型も違うからやっぱりイメージがつかない。

家具はオフラインでもサイズ感を誤るときはあるが、やっぱり手触りだとか色味は実際に見ないとイメージ湧かないから買わないということが僕にはある。

自分が欲しいものを買わないで先行体験できる機会というのはやっぱり重要だし、それが目当てで店舗に行っている節がある。

営業の存在

やっぱり営業って必要だなって改めて思う。これはポジショントークでもあるんだけど。

昔は営業って苦手というか、好きじゃなかった。だけど最近はもう「良い営業してくんないと買ってあーげない」くらいの気持ちになってきている。商品が並んでて、そっから好きなの買うこともできるけど、だったらそれこそオンラインで良い。体験としては自分で持ち帰らないといけないから配送してくれるオンラインのほうが良いくらい。オフラインで営業(店員)が居るからには、その店でできる僕の求めているものに最も近いものを提案して、僕に気持ちよく買わせて欲しい。

ただ、ひとりで買い物しているときは営業して欲しいけど、ふたり以上でいるときはそうでもない。その辺は難しいところ。

もうほとんどのことでは自分が「これが欲しい」とか「絶対にこれが良い」とかいう意思を持っていることなんてなくて。正直、どんなものでもそれなりのお金を出せばそれなりのものが手に入ることをもう人生 28 年やってきて知ってるし、自分は基本的にこだわりがないからどれでもいいと思っている。そんなときに、「これがいいですよ」と背中を押してくれる人が必要なんだよね。そうじゃないと全然欲しくならないから買えないし。

お金を出すからには気持ちよく買いたいしね。

まとめ

パンデミックで全然買い物してなかったので、久々にオフラインで買い物して気分が良くなった。財布もめちゃくちゃ軽くなったけど。