なんだかんだ、この世界のことが大好きだなと思っている。
いろんな側面がある。資本主義自由市場経済という切り取り方もあるし、アジャイルムーブメントという側面もあるし、Web2からWeb3へのパラダイムシフトという見方もある。いろんな考えがあって、いろんな人がいて、いろんな価値観が争っている。
それでも、なんだかんだこの世界は素晴らしいと思うし、僕はこの世界を愛したいと思う。
もちろんまだまだ問題だらけではある。権力は横暴だし、いつまでも集権と分散で揺れ動き続けるし、「自分たち」は「敵」を罵倒し続ける苦しい世界だ。
それでも愛おしい。完璧な世界なんて存在しない。完璧な人間なんて存在しないように。
そして僕もまた不完全な人間として生きている。時に間違いを犯しながら、あるいは何も影響力も行使できない弱い僕であり続けながら。世界は僕を受け入れているし、僕は世界を受け入れている。
あぁ世界は素晴らしい。
Mr.Children が歌った。世界は素晴らしいのだと。
CIVILIAN が歌った。僕はこの世界を愛していると。
全てをひっくるめて愛したいと思う。
ウクライナがロシアから都市を奪還して、ウクライナ国民はお祭り騒ぎだったそうだ。
もちろん、ウクライナ国民は多大な犠牲を払っている。日本人の志願兵も亡くなったらしい。
一方で同じようにロシア国民もまた、多大な犠牲を払っている。その事実はある。
戦いとは、争いとはそういうものである。良いとか悪いとか、正当化できるできないとかは置いておいて、どちらも犠牲を払う。それが戦争というものだ。
国民国家が、国家権力が、幻想を正当化し暴力を肯定することで生み出されるのが戦争だ。帝国主義も大東亜共栄圏も幻想の妄信の成れの果て。
その愚かさも愛したいと思う。
人間は愚かだ。いつまでもどこまでも愚かだ。その愚かさも含めて、すべてを愛したい。自分の愚かさを、他人の愚かさを、仲間の愚かさを、権力の愚かさを。
人類は愚かだ。だからこそ愛おしい。愛とやらが地球を救うなら早く救ってくれと言うが、愚かな人類は愚かすぎて十分に愛することさえできていない。
愛そう、全てを。結局、全ては愛なのではと、酔っ払った頭で思った。