Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

すべてはリズム

すべてはリズムなのでは、と思っている。

またこの書き出しで始めてしまった。もうこれを定番化してやろうか。


仕事柄プログラミングというものをする。プログラミングじゃなくてもいいのだけど、とりあえずプログラミングを題材にする。

で、プログラムというのはいってしまえば文字列である。特定のルールに従って書かれた文字列であり、日本語とか英語とかロシア語とかとその意味では全く同じだ。人間が文字を読めば、それは「読める」。このブログを(おそらく)あなたが読んでいるように、プログラマはプログラムを読む。

さて、僕はプログラムを読む時にはリズムをとっている。ちょっとあいまいな言い方で申し訳ないがわかりやすいコードはリズムがよい。つっかからないのだ。

逆に複雑なコード、なにをしているのか一見わからないコードはリズムが悪い。そういうコードを読む時だけつっかかり、言語化できない違和感、においみたいなものを感じる。それを言語化するのがコードレビューという仕事である。

残念ながら、実は常にわかりやすいコードが正義ではないためわかりにくいコードが存在するし必要な時もある。楽曲にはときに不協和音も必要なのと同じだと思っている。


ということをずっと*1感じていた。ところで、全く関係ない話だが最近英語の音声を聞く機会が多い。

僕は英語を聞き取れないので、いつも「このひと楽しそうだな」とか「このひと怒ってるな」みたいなことしかわからない*2。しかし最近、どうもリズムに乗ると意味がわかるということがわかってきた。要はノレるかノレないか、それが全てらしい。

不思議なもので、リズムに乗るということを意識した瞬間に今までただの音声だったものが単語や語句や言い回しに変わっていく。英語にはリズムがあるってどっかの教材に書いてあった気がするけど、そういうことかと実感した。リズムにさえ乗れれば、そのリズムで強調されている部分がわかり、そうすると自然と意味もわかるのである。瞬時に翻訳はできないけど*3

極端な話、 This is a pen. という文章を音読するときに、全ての単語を同じ語気で言う人は現実にはいないだろう。is と a は軽く言うだけで、きっと This is a pen. みたいに読むと思う。これはつまり This と pen がこの文章で強調されるべき場所であるということで、そこで勝手にリズムが生まれる。

だから本来はリズムにノれることはたぶん結果であって、重要な部分、聞き取るべき部分、理解すべき部分がわかればリズムも自ずとわかると言うことだと思う。

しかし英語を理解しよう、と思ってもできないがリズムに乗ろうと思ったら実践できる。実際のればいいのである。


なんかこういうことがとても多いと思う。最近感じたからプログラミングと英語の話題に終始したけど、リズムってもっと応用範囲が広い気がする。リズムにのれば万事うまくいく論を提唱したい(別にしたくはない)。実は僕が知らないだけで、この世はリズムに乗れば金が稼げるとかないかな。

*1:就職 1 年目くらいから感じていたのでもう 5 年? 6 年? くらい。

*2:逆にいうと、音声だけかつ知らない言語でもその程度のことはわかるということがわかった。もし外国に行ったとしても、日本語で悪口とかは言わないようにしようと思う。

*3:特に数字が難しい。どうしても 10,000 (ten thousand) を 10,000 のまま実感することができない。日本語に変換しようとしてしまってほかのところが聞き取れなくなる。今後の課題。