Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

まだ死ねやしない

2021 年 7 月 18 日。

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この記事を書いた日から 1 年経った。1 年前も 2 年前も悲しいコトがあった日だ。今日は僕の知る限り大きな事件はなかったらしい。知らないだけかもしれない。

ふと思うと、ついこの間まで冬だったような気がするのに、気がつけば梅雨もあけて夏になっている。時間の感覚も季節の移ろいもおぼろげで、あまり印象に残らない日々が淡々と続いている。

それは 2020 年 7 月 18 日から、特に変わっていない。


今日は CIVILIAN の 5 周年ライブに出かけた。CIVILIAN の生のライブはたぶん 2 年ぶりだ。

ライブに行きたいという意識が下がっていたのが半年ほど前で、再燃したのが今年の春頃だ。

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かっこよかった。

正直なところ最初は驚いた。いつもと雰囲気の違うライブに、僕が知っている CIVILIAN じゃないなと感じた。だけど、これもこれで良いなと思った。むしろらしいのかもしれない。

ライブを聴きながら、色々なことを考えていた。

僕が求めている明日ってなんだろうか。

僕が築きたい未来ってなんだろうか。

僕が追っかけている夢ってなんだろうか。

僕の希望ってなんなんだろうか。

ぶっ壊れたままの日常を日々過ごしている。気がつけば日々の仕事に追われて疲れ果てて風邪ひいたりしている僕だ。ただただ漫然と、ただただ希望を口を開けて待っているだけの人間のひとりだ。


このところ、夜の散歩をするのが好きだ。

夜の 9 時前後くらいに、近所を 30 分くらいほっつき歩く。いつも同じコースを歩く。川の満ち引きが毎日違うし、歩くたびに違う発見があって、同じ道でも面白い。

でも同じ道を歩いていると、高確率でいわゆる路上飲みに遭遇する。僕はいつも見ないふりをして近づかないように立ち去る。

だけど、別に非難する気持ちはない。いやむしろ、そんな人たちを見るたびに思うんだ。きっとこの人たちも、自分たちの居場所が奪われたんだろうな、って。

この人たちだけじゃない。本当にたくさんの人たちが、自分の居場所を失ったり、追われている。場合によっては職を失った人だっている(僕の身近にもいる)。

それでも、僕らは生きている。生かされている。だから、前に進まなきゃならないなって思うんだ。たとえたまに足踏みすることくらいはあったとしても。


僕の居場所は少しずつだけど、運良く戻り始めているし。僕自身は毎日なんとかやっていけている。ライブもぼちぼち行けるようになった。仕事も、たぶんまだ続けられる。スポーツも活況を取り戻しつつある。

そうそう、家具も新調が決まって、今度届くんだよ。

こうやって日々、微かなこと、細かなことかもしれないけれど、ぶっ壊れたままの日常であっても嬉しいこと、楽しいことが小さく積もっていて。明日の姿はまだ見えないけれど、きっと明日は今日よりはいいような気がしているんだよね。そしてそれはとても幸福なことだと思うんだ。

ガラじゃないけど、こんな時代でも自分がやっていけているのが嬉しい。そんなことを嬉しいと思えるのは自分が歳をとったのか、変わったせいなのかなんなのかよくわからないけど。

だから、もう少しだけ、生きてみようと思うんだ。

それがあと何日になるのかわからないけれど、きっとこんな日々は本当に終わると信じて、少なくともそんな日が来るまではまだ死ねないって思うんだよ。

まだ生きたいって、思うんだよ。