Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

9 年間、をふと思う

まだ見てないんだけど、シンエヴァンゲリオンが公開されたらしい。

ふと気になってこのブログでエヴァンゲリオンの話題を何度出したのか調べてみたら、なんとほとんど話題にしていなかった。前作の Q が公開されたのは 9 年前の 2012 年で、その頃は僕はこのブログを始めていないので当然と言えば当然かもしれない。ちなみにこのブログは 2013 年とか 2014 年とかに始めた、気がする。

正直なところエヴァの最新作が本当に公開されると思っていなかったみたいなところがあって、公開される直前になっても全然心の準備をしていなかった。検索すると映画館でいまやっているとか、観た人が感想を書いているらしいのでどうやら本当に公開されているらしい。未だに信じられないでいるのだけど、どうやら公開されているらしいので見ようと思って、みる準備を始めている。具体的には今日は序を見直した。

エヴァ Q は特にあまり思い出せない。さすがに 9 年前に一回みただけじゃほとんど覚えてなくても当然だよなと。

エヴァ Q のことを思い出そうとすると、それよりも 9 年前の自分を思い出す。19 歳だった。大学一年生、若かりし頃である。

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19 歳の自分を思い出すと恥ずかしい気持ちやら、微笑ましい気持ちやらが色々出てくる。今とはまるで別人だろう。あんなにも尖っていたのに歳をとるとみんな丸くなるんだなと思う次第。

めちゃくちゃな生き方をしたいと思って、めちゃくちゃに生きてきたのに、9 年もたちゃいつの間にかパンデミックに適合はしてしまうわ、規則正しい生活習慣と自炊の習慣を身につけてしまうなんて全く思っていなかった。自分はもっと職人肌というか、技術屋というか、そういうタイプの人間なんだと思っていたけど、どうやらそうじゃないっぽいと気づいたのはわりと最近の話だ。才能もなければ努力もしてないしそりゃそうだよな、って気づくには遅かったように思う。

エヴァンゲリオンが好きなのに嘘はないんだけど、今の自分が好きなものってわけじゃなくて若い自分が好きだったもの(特にその象徴)になっている気もして、あんまり今の自分は積極的になれないでいる。別に今見ても面白いし、ただ見ればいいんだけだと頭ではわかってるんだけどね。あと映画館で見ないと普通に死ぬまで後悔すると思う。

でもさ、大学生だったのに。卒業して中退してプログラミング始めて就職して転職して上京してパンデミックに遭って。この 9 年、いろいろあってあってありすぎたなぁ。9 年前の青臭い記憶にうっすら残っている物語が、とうとう終わるなんて、やっぱりまだ信じられない。

宇多田ヒカルの主題歌も、Apple Music でいつでも聴けるはずなんだけど聴けないでいるんだ。なんか終わるって認めることになりそうで。終わりを見たいのはもちろんなんだけど、あんまり終わってほしくもなくてさ。

何が言いたいわけでもないんだけど、見終える前にどこかにこの微妙な気持ちを書き殴っておきたかった。