参加した。
PSF の財政状態がパンデミックの影響で芳しくないので日本から寄付をしようというイベント。僕は個人参加で Zoom のルームに入室していました。
チャリティイベントなので Zoom で参加するには参加費が必要だったんですが、イベント自体は YouTube Live で公開もされていた。(たぶん)アーカイブは残されているので今でも YouTube に残っている部分は見られるはず。
気になったトークについていくつかコメント。全部は取り上げないです。
トーク1: パッケージングの呼び声
www.slideshare.net
パッケージング関連の PEP を解説するという発表。僕自身は初めて聞いたんだけど、この方(aodagさん)はこういう発表を定期的にされているらしい。
個人的に気になった部分としてはだいたい以下のような感じ。
- PEP 621: これ自分も面倒だな〜と思っていたのでスキーマが統一されていく流れはとても良いと思う
- PEP 639: このソフトウェアがどのライセンスで配布されているのかを正確に把握するのって案外難しいのでこれは助かる
- python -m build でパッケージがビルドできる: これ普通に知らなかったので今度パッケージ作るときはこれにしようと思った
パッケージングについては最近追えてなかったけれど、 setuptools と poetry と flit がやっぱり話題に上がるんだなぁ、マイナーチェンジはしているけど大幅には変わってなさそうだな〜ということがわかってよかったです。
トーク3: データサイエンスのためのリーダブルコードのススメ
https://ytknzw.github.io/PyCon/Python_Charity_Talks_in_Japan/データサイエンスのためのリーダブルコードのススメ_Python_Charity_Talks_in_Japan_20210220.pdf
分析の速度をさげないで、かつコードもリーダブルにしていくみたいなお話。
僕は今は Web エンジニアなのだけどデータサイエンティスト...?機械学習エンジニア...?みたいな働き方をしたこともあるので少しわかる。
Web サービスにとってはコードというのは最終成果物(の一部)で、そのコードをどこか実行環境へ配置した瞬間にエンドユーザーが影響をうけるから、そこの品質には妥協しないインセンティブがある。一方で必ずしもデータサイエンティストの最終成果物ってコードではない(パワポだったりなんだったりする)からコードの品質管理がおざなりになるのは構造の問題で、そこを解決するのは多分不可能。だけどコードというフォーマットをしているから元々品質管理の対象でなかったものに急に高い品質が求められたりする。そういうとき だけ 困るんですよね。
結局それは未来は予測できないという本質的な不確実性に由来するので難しいですね。 スライドで紹介されているようなツールの導入とか、変数の命名とかはある程度意識してほしいと思いますが、やりすぎてもそこに価値はないのでコストをかけすぎたくないし。1年前の自分はそういうときしか困らないんだからそのリスクは受け入れて実際に起きたら困ればいいんじゃないかと思っていました(当事者意識の低まり)。
自分もかつては、コードが最終成果物でないなかで、ある程度コード品質を保つ方法に思いを巡らせていた時期があったんだけど、結局何を頑張ってもコスパ悪いよなぁと最後には思うようになっていました。個人の感想です。
トーク4: HTTP/2とASGI Webサーバの関係 - Hypercornを例に
HTTP/2 と ASGI の話。HTTP/2 を使うとどういうときに速くなるのか、という解説があって初めて知ったので良かったです。あとスライドのアニメーションが本当に丁寧で、見てて話の流れがわかりやすいのがよかったです。
hypercorn 自体は触ったことはないんですが、ちょっと興味がわきました。ASGI はまだ使えてないんですが、Django 3.2 がリリースされたら触ってみようかなと思っていたりします。その辺りで検討したいかな。
終わりに
オンラインイベントで本当に見ていただけだったんですが、イベントに参加している感覚はあって面白かったです。
オンラインイベントに参加するの、ただ家にいるだけなので発表をするわけでもないし運営をしているわけでもない僕にとっては「ラジオを聞く」とか「テレビを見る」みたいな感覚に近くて、今まではわざわざブログに書き残す気がしないなと個人的には思っていました。見たテレビ番組の感想をブログに書くぞってならないじゃないですか。
とはいえ、今回はやっぱり総合して長いイベントではあったんですが面白かったですし、オンラインとはいえイベントはイベントなので自分の時間を使う価値があると思って見ているわけだし。イベントにはちょこちょこ顔を出して行きたいなァなどと思いました。
あと Python と AWS で仕事している現状ではあるので Python に仕事以外でも触れていく機会は増やしていかないとなぁと改めて思うなどしました。見てて技術のアウトプットをしたいなぁとぼんやりと思ったんですが、最近 GitHub の Issues にコメントを書く仕事しかしてないので全然技術者っぽくないんだよな〜。
長いイベントで疲れましたが、総じて楽しかったです。運営の皆さん、発表者の皆さんありがとうございました。