Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

そんなこともあったね。が早く来ますように

今日書きたいと思ったことは2つある。1つはまだ言葉がうまく出てこない。なんとなくモヤがかかっている感じがして、明けるのにまだ時間がかかると思う。

でももうひとつは、どうでもいいことだし、書きたいように書けばいいかなと思って書く。具体的には、最近話題の某芸能事務所の話だ。

この記事では固有名詞は出さない。別にどうだっていいからだ。心底、どうだっていいのだ。どうだっていいけど書く。

例の謝罪会見があるまで、わたしはこのことに興味を持っていた。25年ほど生きてきたし、そのうちの20年以上は毎日テレビを見ていたと思う。そんなわたしでも所属事務所を解雇というのは罪を犯したり警察に逮捕されたりしたケース以外で初めて聞いた。その瞬間から、どこか普通ではない、ただのゴシップでは済まされないニュースなのだと僕は直感した。だから、経過を見ていた。

しかしいつまでもいつまでも特に新しい情報はない。謹慎直前の番組収録の話題がせいぜいあるくらいで、ほぼ全て憶測、根拠もない。芸能事務所も公式な発表はなにもしない。強烈な違和感があった。テレビが家にないので具体的に誰がなにを言っていたのかまでは知らないのだけど、毎週のように進展もないにもかかわらずこの件が報道されているのはなんとなく知っていた。だから俺が知らないところで話が終わったわけではない、にもかかわらず進展もない。ただただ怪しいニュースだった。

そして例の会見があった。僕は全てニコニコ生放送で見ていた。

そしてわたしは初めて、なにが問題だったかを知った。知ったけれど、知ったからもう興味を失った。

わたしが興味を持ったのは、そこに何かが隠されているにもかかわらず、ここまで露呈しているにもかかわらず、何もかもがわからなかったからだ。芸能人の熱愛だろうが不倫だろうが、引退だろうがなんだろうが、今のわたしにはあまり興味がない1。全然興味がない。

でも彼らが巻き込まれている問題の規模がわたしには計り知れなかった。その芸能事務所はもはや官公庁と仕事をするような企業だ。単なる芸能ニュース、芸能スキャンダルではないかもしれない。そう思っていた。

でも実際に彼らが謝罪会見をしたあとに、わたしが見たものは1芸能事務所の体質とする見方、個人事業主であるタレントの使用者である芸能事務所との対立とみる見方しかなかった。実際そうだ。結局この問題は謝罪会見で何度も当人が口にしていたように、タレントが発端で起きたことだったのだ。ただの芸能人のスキャンダルなのだ。

そんなものはどうでもいい。

どうでもいいだけじゃなくさらにひいたのが、件の会見のあとの各情報番組の取り扱いようだ。芸能事務所とタレントの関係は法律上はスタートアップがフリーランスエンジニアを雇うのとなんら変わりはないはずだ。その関係性のこじれが出ていようが正直わたしにとってはどうでもいい。少なくとも表舞台(テレビ)でそんな話をやるなよと思う。

舞台の上に立っている以上、舞台の上の人間として振る舞ってくれないか。いや、ほとんどの人はそう振る舞っているのだろうけど、問題を解決するなら舞台裏でやってほしい。

表舞台で役割無視して自分の思いを吐露するのが、芸能人だからなんて理由で好感を持たれてるのちゃんちゃらおかしい話だと思う。わたしがエンジニアという役割無視してクライアント相手に小説送りつけるようなもんだぞ。

一応言っておくけど、わたしは1労働者として、どんな業界であっても労働環境が改善されるべきだと思う。だから、労働問題は解決してほしい。だけど、その問題解決はマスコミやワイドショーが馬鹿騒ぎすれば実現するものでは絶対にないはずだ。そして、金銭を受け取ったことと事務所の労働環境の問題には直接の関係はなにもないはずだ。

おそらく謝罪した当人たちが望んでいない形で、ただ雑に話をすり替えられたような気がして無関係なわたしも少し悲しい。


  1. 好きなバンドの解散とかだとかなり身に沁みると思うが。