Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

変えたいこと、変えたくないこと、

人は変わる。容赦なく。

21世紀において変わらないものなんてないと言っても言い過ぎとも思わない。きっと20世紀からそうだったのだろうけど、変化が激しくないように思わせていたのは、誰かが見せていた幻想だろう。

人は変わる。そこに容赦はない。わたしも変わる、あなたも変わる。

変わることを許容することが、人の生き方だ。人に限らない、何かが変わることをは受け入れ、許容できる限りで許容し*1、置かれた場所で可能な限りよい環境を作る。環境が新たにできてもまた容赦なく変わるだろうけど、それを繰り返す。

それがきっと人生だ。人生の違いなんてそのサイクルが早い人と遅い人の違いでしかない。

他人を変えるなんて簡単にできやしない。人が変わっていくことを止めることなんて他人にはできやしない。しかし、自分を変えることは自分がその気になればいくらでもできる。自分の環境を変えることも、それだけのコストを自分が払うと決意すればできる。あなたが、あなたの望むことをやり遂げようとすることを、誰にも止めることはできない。

でも、

変えたくない思いがある。忘れられない思い出がある。笑い事にも、忘れたことにもしたくない。

変わりたい、変わりたくない。そろそろ変わらないといけない?そんなこと誰が決めたのだろう。

わたしはもう変わりたくない。きっと何年か前に変わり続けたいとここに書いていただろうけど、こんなところも含めて人は変わってしまうんだ。吉田兼好の頃から人は変わっていない。忘れっぽくて、気まぐれで、平気で矛盾する。

めくられないカレンダー、捨てられないメール、果たせなかった約束、渡せなかったプレゼント。

その瞬間で止まったものが、わたしの心に深く鎮座して、一生消せない。

やがて君になる(6) (電撃コミックスNEXT)

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*1:許容できないものは拒絶しなければならない。あなたが変わりたくない方向に変わることをあなたが許してはいけない。