特に意識したことはなかったが、わたしはものづくりを仕事にしている。ものづくりといってもソフトウェアだが。
リズと青い鳥という映画を改めて見てきて、音楽やアニメーションに魅了されながら、スタッフロールまで見た。そこで不意に「わたしの作品」という言葉が急に難しいものに感じられた。たとえばリズと青い鳥という映画は確かに監督や脚本の人はいるが、それ以外にも膨大な人が関わっている。曲作りをした人、絵を描いた人、声をあてた人。無数の人が関わっている。この作品は果たして「誰かひとりのもの」なのだろうか。そんなことをスタッフロールを見ながら思っていた。
しかし、それもどうでもいいことのような気がしてきた。下記のリンクはわたしが作ったソフトウェアのソースコードがおいてある。
このソフトウェアは別に大したことは何もしない1。難しい部分のほとんどは先人たちが解決してくれており、わたしは自分のしたいことをコードに落とすだけだった。
しかし、このソフトウェアはわたしの作品なのだ。Pythonを作ったのはわたしではないし、このソフトウェアが動作するOSを作ったのもわたしではない。このソフトウェアを開発するのに使用したライブラリ、バージョン管理ツール、様々なことを調べるために利用したWebブラウザなど、すべてわたしの作品ではない。しかし、これはわたしの作品だ。
ということが、なんかとても大きな気付きのように感じられてここまで書いたのだけど、いざ書き終えてみると「だからなんだ」という感想しか出てこない。
そんな日もある。そんな日だけど、書いてしまったので公開する。
リズと青い鳥、改めて見直したけれど本当に良い映画だった。静謐な世界でふたりの少女の関係性がただただ描かれ続けるその様と、響くみぞれのオーボエは筆舌に尽くしがたい。やはり半年前に仕事を言い訳にせずもっと見るべきだった。
もう寝る。明日も世界が少しだけでも、わたしに優しいと嬉しい。
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$…$ で数式を書いていたMarkdownを (…)による表記に書き換えたくて作ったやっつけスクリプトをそれっぽくリポジトリに仕立てただけのもの。↩