Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

再考 ITエンジニアとしてなすべきこと

半年に一度くらいは自分の仕事について考える。これは職場とかそういう次元ではなく、自分はどんな仕事をしたいのか、あるいは人生でどんなことをしたいのかを考える。何もしたくない、と思考を放棄したくなるのを抑えて、真面目に考える。たまに。

技術的な言葉が特に解説なしに出てくるけど別に技術記事ではない。

ITエンジニアとはなにか

わたしの名刺にはAIエンジニアと書いてあるけど、わたしは自分のことをAIエンジニアだとは思ったことがない。その役職名からイメージされる技術のフィールドがわたしが武器にしているフィールドの技術からは少し食い違っているように思うからだ。わたしは自分のことをITエンジニアだと思っている。ソフトウェアエンジニアでもいいけど少し概念的に広めにした。

ITエンジニアはどんな仕事をする人なのかをここしばらく考えていた。一言で書くと、「ソフトウェアを通じてユーザーに価値を届ける」のが仕事だ。フォーカスするべきは「価値を届ける」ことを仕事にするのであってソフトウェアを作ることや、あるいは使うことが仕事ではない、ということだろうか。

いかにしてデータを扱うか

AIだのデータサイエンスだの、データ駆動だと機械学習システムだのいろいろな言葉があるけれど、多くの場合求められていることは、データを用いることで顧客に届く価値を最大化することだと思う。つまりシステムを開発するとか、ソフトウェア開発をするとか、機械学習でなんかするとかはあくまでも手段でしかない。多くの場合技術は手段でしかないのと同じように、データを何らかの手段で使うことで顧客に届ける価値を最大化する。これが今の会社でのわたしの仕事である。

機械学習をしたいとか、Webアプリケーションを作りたいという感情から一歩ひいて抽象的に考える。ソフトウェアの中心にデータがある未来を考えてみる。大量のデータをうまく捌く力、データを集める方法などのデータをうまく扱う方法、動画や画像などが飛び交うのが当たり前になっている未来ついて考えてみる。それは(おそらくほとんどの人類が解決に四苦八苦している)大きな課題だし、解決できることが差別化になる。

そう考えていくと、わたしはデータをいかにうまく扱うかということに常に興味があるように思う。根本的にデータを扱うことは難しい。かなり前に「なぜデータの前処理は難しいのか」なんて大仰なタイトルを付けた記事を書いたけど、このときと状況はおそらくあまり変わっていない。

ユーザーの視点にたって考える

ユーザーに価値を届けるのが仕事なので、当然ユーザーの視点に立つことが重要だ。わたしは開発者の独りよがりや会社の独りよがりで開発をしたくはない。当然ソフトウェア開発にも流行り廃りなどがあるので開発者の都合をゼロにすることはできないが、顧客に届く価値を減らしたり、なくしたりするような開発はしたくない。

また安定して価値を届け続けることにもこだわりたい。つまりアプリケーションが安定して稼働すること、継続的にアップグレードができること、開発体制が安定していること。

すべて安定してユーザーに価値を届けるための必要条件である。

まとめ

最近影響を受けている人がいるのでこんなことばかり考えている気がする。

また半年後くらいに嫌でも考えていると思う。何度考えても、何度も忘れてしまう。半年前に何を書いていたのかもう覚えていない。

たまに見返しながら、いま思っていることを、大切にしたい。

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