Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

仕事を、したい

憂鬱だ。

いつもこんなことばかり書いていると気づいたけれど、これ以外に話題がない。毎日何も変わらないし、毎日何もわからない。

職場の帰路とかでひとりになったときになんか知らないけど泣きそうになったりとか、自分の置かれている境遇を客観的に考えて吐き気の3歩手前の気持ち悪さを感じたりする。

理想と現実に差があるのは知っているけど、人的資源を取り合う政治も、数字を追い求める貪欲な姿勢も、戦う相手と勝つ目標も、何もかもが理想と違ってたとえどんなにいい仲間、上司に囲まれていたとしてもこんな組織に身を置いていたくないと思う。

ていうのはビジネスの話で、開発の話もいろいろある。いろいろある。

政治に巻き込まれて割を食うのはいつも政治に参加していない市民だ。参加しないのが悪いというのは、そうかもしれない。でもわたしが参加しないのは無知でも立場に縛られているわけでもなくて無気力と無関心からくる怠惰だ。

世界は変わり続けている。わたしたちも世界を変えようとしている、はず。

しかしわたしがこのままの暮らしを続けて、幸せでいられる未来が見えない。誰も幸せにしないプロジェクトを進め、誰も得しないソフトウェアを作ることを繰り返して、ただ自分の権利だけ主張して一体何になるというのか。

今年の4月に『アジャイルサムライ』を読んで流した涙はどこへいってしまったんだろう。

自分がしてきたことのすべてに対して、意味も価値も感じられなくなっている。自分がやったことは一体なんだっただろう。誰が幸せになっただろう。誰かを楽にできただろうか、誰かを笑顔にできただろうか、誰かの好奇心を満たすことができただろうか。そんなことを隙あらばぐるぐると考えている。

何ひとつできた気がしない。そしてこれからも、なにひとつできる気がしない。

わたしの仕事は、ソフトウェアを通じて顧客に価値を届けることだ。わたしは、本当に仕事をしているのだろうか。