Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

平凡なようでおそらくは忙しい毎日

朝起きた時は冷房がつけっぱなしだった。何時くらいに昨晩帰ってきたのか、もう忘れてしまっていた。東京の夜は怖い。

今日したこと

冷房を消したあと二度寝してしまったみたいで、気づいたら午後になっていた。喉が痛くて、昨晩なんか騒いでた気がすることを思い出した。あまり思い出さないことにしよう。

シャワーを浴びようと思うもまったくやる気にならず、小説を読んでいた。ずっと停滞していた『デボラ、眠っているのか?』を読む。

デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)

デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)

途中でさすがにシャワーを浴びたくなって、シャワーを浴びる。水を飲んで小腹が空いていることに気づく。コンビニでスナック菓子とコーヒーを買って、また小説を読み耽る。

読み終えたところで夕方になっていた。一日とはこんなに短いものだっけかと思う。いや、普段が長すぎるのか。

お金をおろし、松屋で食事をする。食欲がなかったのと、胃腸が疲れている感じがあったので牛めしのミニにした。

帰り道に車の交通量の明らかに少ない信号で待っていた。この信号を待っている時、すごく時間を無駄にしている気持ちになる。別にたかだか1分程度だと思うのだが。実際守らない人も普通にいるし、この信号を守らないことによる人生の損失と、守ることによる人生の損失のどちらが大きいのだろうか。

そんなことを思いながら家に戻ってAtcoder Beginner Contest(ABC)に参加する。今回はいつもより解けたので嬉しかった。こういうのは自分の成長を喜んでいくスタイルのものだと思うので、そういう感じでやっていこうと思う。

そしてこのブログを書いている。

唐突な自社語り

わたしは新卒でベンチャー企業というかスタートアップというか、そういう会社にいる。経営者はそれはそれは壮大なビジョンを描いていて、たまに話しを聞くと地に足がついていないんじゃないかと思うほどだ。しかしそうしたビジョンを実現しようと動く人たちが居て(例えば弊社の社員である)、実際にコトが進む。一歩ずつでも、前進はしている。わたしはそんな会社をとりあえずは上場させることを念頭においてやっている。経営者は上場は通過点でしかないとおっしゃていて、それはまぁそうはんだろうとは思いつつも、わたしは上場企業で働いたことがないので何もわからない。

そんな会社の創業して1年も経っていないころに新卒で入ったわたしは、おそらくわけのわからない経験を多数している。大企業のような研修もなく、いきなりアサインされたプロジェクトは Web アプリを作るプロジェクトだったが誰も Web アプリを作れなかったのでわたしが作った。「こういうデモがあるといいよねー」という話し合いはあるのに、なぜか誰が作るのか、どう作るのかという議論が一切なされなかったのでわたしが Python の入門書を読みながら作った。なぜか Perl で書かれているアプリの動作だけを見て Python の Flask に置き換えて、jQuery でボタンの色を変えただけで喜ばれたのを覚えている。そのとき、「大丈夫かこの会社?」と思ったのが正直なところだ。この頃はGitを使ってソースコードを管理することさえできていなかった。

新たに入ってくるエンジニアでも、自分よりもデキるなぁと思える人は正直居なかった。これは傲慢な言い方だという自覚はある。中には名のしれた日系大企業でエンジニア・プロジェクトマネージャーをしていた人がいたし、アメリカの大学でなんか知らんけどいろいろと勉強している人とかもいた。しかし、わたしの思う技術者とはかけ離れた姿をしていたというのが本音だ。もっというと、「当たり前に知っていて欲しいことを知らない」。わたしのわからない領域で光るものがあるのかもしれない。しかし、入ってくる人はだいたいみなHTTP と HTTPS の違いを知らなくて、Git は master に直コミットする以外の運用を経験したことなくて、 Docker をなぜか使いたがるけど誰も Dockerfile を書けないので同じコンテナを再現することができない。ついでに言うとDockerは知っているけどVagrantは知らない(まぁ最近はそういうもんなのかもしれない)。そんなエンジニアが多数派だった。

GitLab でマージリクエストを出させるとタイトルも説明も書いてくれなかったりして、もはやエンジニアリングとか関係ない領域だよね?ちゃんと仕事する気ある?とめっちゃ思っていた。説明を書けないのはともかくタイトルをつけようともしないのは甚だしくやる気が削がれる。(10歳くらい歳上の人に「プルリクエストのタイトルを書いてください」とかいちいち言わないといけないのも面倒だった。)それはそれとして、GitLabを通してGitを操作することとGitのコマンド操作とがあまり結びついて居ない人は普通に居そうで怖い。

当事者がまだ普通に会社に在籍しているのでいろいろと角が立つのであまりこういう発言は普段はしない。とはいってももう時効だろうと思って経過時間を数えてみたら1番古い話でも1年半とちょっとしか経っていなかった。時間経つのおそすぎない?

ところで、このところ事態は変わり始めている。最近は明確に自分よりも優秀そうだなぁと思える人が増えた。「Markdown...ってなんですか?」とか「Gitってなんですか?」とか言われまくっていた人生だったのが、最近入ってくる人はだいたい説明せずともわかってくれる。なんなら「これ知ってるよね?」という感じで提示された固有名詞をわたしが知らなかったりする。やっと技術の会社っぽくなってきた。

やっとこさわたしが入りたかった環境に少し近づいてきたと思う。ここまですごい時間がかかった。13回くらい辞めようと思ったけど*1、まだもう少しいても面白そうだ。

逆に今までのほうが時間の無駄だったのかもしれない。あと最近は過度に複雑化したプロジェクトに勤しんでいるのであまり技術の話ができていない。

もっと複雑化しすぎていない仕事をしたいなと思うこの頃だ。

今日のアルバム

鬼束ちひろ Sugar High

Sugar High (通常盤)

Sugar High (通常盤)

鬼束ちひろでアルバムをひとつ選べと言われたらわたしは Sugar High を選ぶ。名盤だと思う。

個人的には Castle Imitation が好きだ。

終わりに

なんか書きすぎた。

昨日ちょっとエモい気分になったからかもしれない。いや、そんなことはないのだが。

蒸し暑いからスーパードライを飲みたいけど、胃腸がお疲れなので今日はおやすみ。

*1:数字は適当。なお仕事で8回はキレたのは数えている。