Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

いつのまにか夏が嫌いになっていた

うだるような蒸し暑さにやられて冷房の聞いた自室でこのまま死ぬまで過ごしたいとい気持ちに苛まれつつ、少しだけやる気を出して買い物へ行った。

そんな日曜日。

買い物はなんてことはない、夏でも着れるジャケットとスラックスを買い、気になった本を買っただけ。そんないつもの日曜日、なのに何かが心に引っかかる。

そして思い出す、こんな蒸し暑い日に誰かと過ごしたこと、こんな蒸し暑い日に一人うだうだと悩んでいたことを。

あぁそうか、きっと今の悩みが、過去の悩んでいた自分を思い出させたのかな、そんなことを考えひとりで納得しながらひとりラーメンを食べていた。

曇り空なのに少しずつ肌を焦がされるような気がして不愉快だった。いつもは暗い夜道で祭りが行われてて、その眩しさに無意味に苛立った。

今まで自覚していなかったけど、いつのまにか夏が嫌いになっていたようだ。

夏の思い出にひとつもいいことがない。今日もまた特に記憶に残らない1日を過ごし、明日にはほとんど忘れる。いや、いっそ忘れることを望んでいるのかもしれない。

よくも悪くも、思い出となった夏に記憶領域を保持しておくために。