思い出したくないことを思い出してしまう日もある。
そんなときはきっと、思うがままに自分の心の中のわだかまりをそのまま出して、出して、そして明日また忘れられるまでいればいいのだと思う。
ていうか、それしかできない。
僕はいつの間にか、何事にも熱中できなくなっていた。
かつて僕が夢見たこと、かつて僕が描いた理想、かつて僕がなりたかった自分。そういうのをすべて忘れ、すべて投げ売って、欲しかったものが、そこにあった。
いまはもう、ない。
いまはもう、それが欲しかった僕っはいない。
それ以来、僕はずっと惰性で生きている。何事にも一歩引いて、どこか他人事のように周りを見る。自分の人生を歩み続けているのに、どこかどうでもよくて、最後まで頑張りきれなくて。そしてたまにそんな自分を自覚し、賢くなったのかバカになったのかわからないな、と思う。
僕はもう、頑張れないのかもしれない。そしてそのこともやっぱりどこか他人事のようで、現実感も危機感もあまりない自分がいる。
きっと今日はもう寝たほうがいい。