Diary over Finite Fields

515ひかるが書き溜めたメモとコラムと雑記

終演を迎えた夜には

とんねるずのみなさんのおかげでした。という番組が30年にも及び歴史に幕を閉じたので、何かを書こうかと思った。

しかし、書きたいという漠然という感情はあれど(その番組に思い入れがそんなにないということを差し引いても)具体的に書きたいことが何も浮かばなかった。「時代がひとつ終わったのだ」とか思えない。時代が終わったことなんて、終わってから気づくものだ*1

強いて言うなら、変わらないと思っていたものを失ったこと。別に普段からずっと注目しているわけでも、それがあるから取り立てて嬉しいわけでもないがいつもそこにあったもの。望めばいつでも手に入る「いつもの」を失ってしまったこと。それが少しだけ心を動かしているのだと思う。

そんなに頻繁に行かないけど、月に一回は行っていた近所の定食屋が閉店したら、なんとなく寂しい、きっとそれと同じ。そこに立ち戻ればあつはずだったもの、そこに行けばいつでも得られたはずのもの。それが食事であれ、お酒であれ、はたまた笑いであれ、「いつもの」がなくなってしまったのが寂しい。

寝て起きたら仕事なんだけど、こんな夜はビールでも開けて、少しだけ感傷に浸ろうかと思う。いろんな人の心の支えになっていたもの、潜在的な活力になっていたもの。「2億4千万の瞳モノマネ選手権」と「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」だけを見ていた、さして大ファンでもない僕でも、なんとなく、何かを失った気がする。

*1:番組が終わったから終わるんじゃない、終わるような状態に追い込まれる時点で時代は変わり終えているのだ。