Diary over Finite Fields

515ひかるの日記と雑文

もう飽きた

別に今更いい子でいたいわけでもない。しかし、僕は所詮24歳の、特に学歴も他人から無条件に賞賛されるような経歴も経験もない若造なわけで、自分が生きて行く難易度をあげないためには必要以上に敵を作らないことが挙げられる。

どうやら僕は自分が言いたいことを言っていると敵を作りやすい言動をしているらしい、ということに少し前から気付いている。らしい、程度なのはあまり自覚がないためだ。

最近はそもそも発言、発信を控えるようにしていた。さすがに僕も会社で働いている身分ではあるので、言ってはいけないこととそうでないことの区別くらいつくし、かといって言いたいことを捻り出してまで意見表明したいことがあるわけでもなかった。


最近の僕は喋らなすぎたのだと思う。僕はもともとお喋りなのだ、ただ前提があっていない人間との会話が苦痛なだけで。

これは線形代数を知らない人と数学の話をする気にならないみたいなことだ*1。僕は他人と前提をすり合わせるコストを払うくらいなら誰にも話さないことを選ぶ。あまり自分のことをわかってほしいとは思わないし、話したいとも思わない。

何も考えていないだけかもしれないが。

いま僕は言いたいことがあるし、それを発信する術も持っている。こんなところで陰口叩かなくたって、言いたい人に直接言うこともできる。

でもそれは僕が払いたい、あるいは払うべきコストじゃない。

僕がいなくたって世界が回るみたいな個人の無力感のような話かもしれないし、もしかしたら現状に対する不満の当てつけで黙っているのかもしれない。

なんにせよ、コミュニケーションは難しい。そしてコミュニケーションが人生におけるロスとして肥大している現状を危惧している。

話が合わない人間と一緒にいるのは苦痛だし、話が合わない人間と話すボランティアはもう飽きた。

*1:線形代数を知らない人間に現代数学の「わかったきにさせるよう」話すのはプロの技としか言いようがないだろう。少なくとも僕にはできない。